一人暮らしで不動産購入するときのメリットと注意点
「男性は家を持たないと結婚できない」と一昔前の中国ではささやかれていたようですが、日本でも独身の方が一戸建てを購入する場合は多くあります。
日本の場合”結婚のために”ではなく、生涯独身を希望して一戸建て購入する方が多い気がします。
ところが、結婚を希望している方も一戸建ては一人暮らしにもメリットのある住まいですので、不動産買ってもいいかな☆っと思っている方はご一読ください。

【独身で一戸建て購入メリット】
①2LDK以上の広々空間
単身用マンションの1Kや1LDK等は狭く感じる方も多いかと思います。
2LDK以上の間取りになることが多く、居住スペース・趣味部屋・家事室・物置等用途を分けることができるため、部屋数を持て余すことないようです。
趣味が多い方や物が多い方には嬉しい広さですね。
②生活騒音
2LDK以上の賃貸物件になるとファミリーで住んでいる方がほとんどで、にぎやかなお子様のお声があったりどの世帯もファミリー世帯で居心地が悪く感じることはないでしょうか?
隣人が同じ境遇の方が生活リズムも同じになることが多く、生活騒音などの問題は起きにくいかと思います。
マンションは1室1室壁だけで仕切られているのに比べ、戸建は一軒一軒間があるのでこれもまた生活騒音対策になっているかと思います。
③収納が多い
部屋数も多いですが、収納もマンションに比べると多いでしょう。お片付けが苦手な方もウォークインクローゼットを活用したり一部屋収納部屋にすることで居住スペースを快適に過ごすことができそうですね。
④細かい決まりがない
マンションの場合、掃除当番があったりペット不可や楽器不可などの決まり事があったり室内の利用に関する規約等いろいろな決まりがあります。
賃貸マンションの場合、所有者ではないので諦めもつくかもしれませんが、分譲マンションでもペット不可やリフォーム時など管理規則で制限があることもあります。
それに比べて一戸建ては近所の人に迷惑をかけない範囲でしたら、何でもできます!
地域のルールは当然守らなければなりませんが、マンションやアパートに比べて理想の生活を実現できる可能性が高いでしょう。
⑤資産になる
家賃は大家さんに払い「借りる」権利を持つためですが、住宅ローン返済は「所有者」となるために銀行さんに払うものです。
返済が終わると自分の資産となります。
購入した一戸建ては、⑴住む⑵売却⑶賃貸などの選択肢があります。
不動産はインフレにも強いと言われており、物件をうまく選べば有意義な資産となることでしょう。
⑥団体信用生命保険
ほとんどの住宅ローンは団体信用生命保険に加入することが条件になります。
生命保険代わりとして物件を購入する方も居ます。
自分が亡くなったとき、相続人に住宅ローン残債無しの不動産を残すことができるので、相続する方にとってもメリットになります。
あまり関わりのなかった親戚が自分の喪主となっても快くお葬式を執り行ってくれそうですね。
ただ、物件で自分が亡くなってしまい孤独死してしまうと物件の価値がかなり減ってしまうので、気をつけましょう。
また、予め相続人の指定をしておき、もしものときに争いを生まない配慮をすることもおすすめします。
【独身で一戸建て購入デメリット】
①月払い・維持費が高い
住宅ローンの場合、借入年数や借入額によっては単身マンションや社宅より月額が高くなり可能性があります。分譲マンションのように管理費や修繕積立金等は不要ですが、建物や敷地の維持にはメンテナンスが必要になると思います。また、固定資産税なども必要になりますので、よく考えてローンを組むようにしましょう。
②掃除が大変
広いので掃除時間が増えます。マンションだと清掃業者が外回りの清掃をしてくれることが多いですが、一戸建ては自分で掃除しなければ誰もしてくれません。ルンバ等を活用するのもいいと思います。
③光熱費がかさむ
部屋が広いとエアコン費も高いと思います。電気のつけっぱなしなどにも気をつけて節電しましょう。
④自治体の役割やお付き合いが必要
町内会の区長さんは一戸建てにお住まいの方が順番に選出されるケースが多いようです。町内会に未加入でも罰則等はありませんが、町内会に加入することを市区町村も推奨していることが多いです。近所付き合いは大事にすると生活に大事な情報なども入手できるかもしれませんので、できるだけ大事にしましょう!

【独身の物件選び】
まず、将来的に買い替える可能性があっても終の棲家になるかもしれないと考えて物件を見定めましょう。家の間取りや工法などはもちろん、周辺環境も重要です。
具体的な例をあげると・・・
2LDKくらいの間取りを選んだ場合、家族が増えたときのことを考えると、増築できる地域なのか確認しておくといいかもしれません。
不動産屋さんが教えてくれると思います。また、在来工法の方が部屋の壁を抜いたりするリノベーションがしやすいため、将来的に間取り変更する可能性がある場合は在来工法をおすすめします。
将来的に売却する可能性がある場合は、築浅でも売りやすい物件を選ぶことも重要です。
売却になったとき、周辺不動産の価格と住宅ローンの残債にかなり大きな差があると、なかなか売却できないかと思います。
価値が下がりにくそうな物件を選んだり、価格が元々安い物件を選ぶと売却しやすいかと思います。
例えば、分譲マンションは、新築時の購入価格よりも築浅時期の方が高値がつくケースが実際にありました。
また建売住宅は一般的に好まれる間取りや立地になっている場合が多いです。価格もお手頃になっている物件がおすすめです。
ちなみに近年の築浅の売却不動産のほとんどの売却理由は「離婚」です。「離婚」が売却理由の物件を避ける方も少人数居ます。
売却理由が「結婚」や「より良い物件に住み替え」の方が前向きな理由で次の購入希望者にとっても印象が良いです。周辺相場を調べて損の無さそうな物件を選ぶようにしましょう。
【まとめ】
価格と周辺環境と工法などに気を付けて物件を購入し、自分の資産を手に入れましょう!
計画をしっかり立てることが大事です。将来を考えた選択をしましょう!