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盛土規制法ってなに?初めて不動産を買う方へわかりやすく解説

不動産知識

ながき かなみ

筆者 ながき かなみ

不動産キャリア5年

住宅購入には山がいっぱい!!住宅ローンや建物のわからないや周辺環境問題などたくさんの山を越えることでやっと自分の住処を見つけることができます。そんな山登りを始めた人に水を渡したり、一緒に汗を流したり、時には背中を押してあげたりするのが私の大好きな仕事です。スムーズで楽しい不動産購入をサポートします。新築住宅でも中古住宅問わず、なんでも対応します!



家を買うとき、不動産会社から必ず「重要事項説明」を受けます。その中で最近よく出てくるのが「盛土規制法(正式名称:宅地造成及び特定盛土等規制法)」です。名前を聞いただけでは難しそうですが、実は私たちの暮らしの安全に直結する大切な法律なんです。
そして弊社が運営しているCOマドリブログで一番人気の記事となっております。比較的若い規制法なので、宅建士の方々からの検索も多いようです♪専門的な内容はCOマドリブログの方をご覧ください。

引用:COマドリ ブログ

日当たりを確保したいから自分の土地だけ地面を上げたいとか、浸水が怖いから費用はそこそこに地面をあげたいと考えている人は規制法に注意して、建築士と相談しながら検討しましょう。

盛土規制法はなぜできたの?

この法律が生まれたきっかけは、令和3年に静岡県熱海市で起きた大規模な土石流災害です。盛土(人工的に土を盛り上げること)が崩れ、多くの命や家を奪いました。こうした悲しい事故を繰り返さないため、令和5年5月から新しい「盛土規制法」が全国でスタートしました。

目的はシンプルで、「盛土や造成工事による災害を防ぎ、命と財産を守ること」。これにより、土地の安全がより厳しくチェックされるようになりました。


一般の人が関わるのはどんなとき?

普段の生活で「盛土規制法」を意識する機会は少ないかもしれません。でも、家を買うときには関係してきます。

重要事項説明では、その土地が「盛土規制区域」に入っているかどうかを必ずチェックします。ほとんどの都道府県で全域が規制区域になっているので、多くの場合は説明を受けると思ってください。

「区域に入っているから危ない」というわけではなく、あくまで安全のための監督体制が整えられているということです。実際、住宅を建てるだけであれば届出や許可は不要なケースも多いので、不必要に心配する必要はありません。


気をつけるべきポイント

盛土規制法で大切なのは「安心して暮らせる土地なのか」をきちんと知ることです。

  • ・もし土地の造成や盛土工事を行うなら、許可や届出が必要になる場合があります。

  • ・特定盛土等規制区域では、より厳しい基準があり、リスク説明も重要になります。

  • ・不動産を買う際は、宅地造成規制や土砂災害警戒区域など、他の災害リスクとあわせて確認しておくと安心です。

規制区域に指定されている土地は「危ない土地」ではなく、「安全管理が強化されている土地」と捉えるとわかりやすいと思います。


まとめ

盛土規制法は、災害を未然に防ぐためにできた法律で、不動産の売買でも関わる身近なルールです。重要事項説明で聞いたときに「なるほど、こういう背景があったんだ」と理解していただければ、安心してマイホーム選びができるはずです。